みなさん、クレジットカードをお持ちと思いますが、ポイントがいつどれくらいの貯まるかご存じですか?
大半のクレジットカードは毎月の請求額が確定した時に利用金額を合計して100円に付き1ポイントや1000円につき10ポイント計算して進呈します。
つまり月に一回しか付与されません。
なのに世の中のクレジットカード特集では還元率が1.2%とか還元率の高さで評価されています。
実はドコモは自社のクレジットカード「DCMX」からdカードにリブランドする時にこれを月に一回ではなくカード利用の都度、早ければ翌日にポイントを進呈するように変えたのです。
本来であればポイントはカードご利用と支払いいただいた事に対するおまけですからお支払いが終わった後に進呈するべきですがいつからか請求額が確定した時に進呈し、あくまでちゃんと支払いしてくれるだろうとみなすようになったのです(※注:延滞でカードが使えなくなったらポイントも使えないからいいでしょうという考えのもとみなしている)
でも、支払ってくれるだろうとみなすなら月に一回にしなくても良くない?という考えのもとカード利用の都度、ポイントを進呈することにしました。
ポイントサービスは面白いもので、ユーザーの言葉の中にポイントに対するロイヤリティが色濃く出るサービスなんです。
みなさんのポイントやマイルはどうですか?
飛行機のマイルは「貯める」と大半の方がいい、ポイントは「貯まる」という人が多いです。
そこに着目し、dカードやdポイントは
「気付けば、ほら貯まってる」
というコピーで、ドコモのサイトにアクセスするたびにどんどんポイントが貯まってる演出を意識しました。
そのためにもdカードのポイントの貯まり方をかえるのは必然でした。
おかげでdポイントローンチ後、dカードのお客様から「なんかポイントがどんどん貯まってるんだよね」と言ってもらえた時は、狙い通りで嬉しかったです。
本当にちょっとした改善ですが、業界の常識を疑い、他社に先駆けて取り組む事で競争力を高める事ができました。
概念にとらわれず、業界の常識を疑うのは新しい価値を生み出すヒントになります。
